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9月29日・黄笠・小説でも小話でもない、ただの妄想をつらつらと。
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特技は何でもBL変換すること。
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ガンダム00 2期
カタギリ×グラハム
「完全独善劇場 ブシドー仮面
episode;01 やさぐれ青年をすぅーくう(救う)の巻」&あとがき
遊んでしまって、ゴメンなさい。
本当にゴメンなさい。
ブシドー仮面はあの人で、やさぐれ青年はあの人です。
2期の#02で、好きな女(?)を2年も面倒見てきたのに、衝撃的なお別れをし、怒りの後に来た悲観でこの世を去ろうと決断したビリさんの前に現れたのは、われらがブシドー仮面、その人だった!
悪ふざけもたいがいにしなさい!と思われる方は、見ないほうが…(汗)
エチはないです
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完全独善劇場 ブシドー仮面
episode;01 やさぐれ青年をすぅーくう(救う)の巻
なんなんだ……いったい……
――スメラギ・李・ノリエガ
コードネームって……
――ソレスタルビーイングの戦術予報士
あの、クジョウが?
衝撃的な事実を知らされたビリー・カタギリは、悲愁に囚われ、今まさに首を吊ろうとしていた。
本意でないにしろ、敵に機密情報を渡してしまった事実は、取り返しがつかない。
高い台に乗り、吊るされたロープの輪に手を掛けた――その瞬間!
「待ちたまえ! 青年ッ」
けたたましい音と共にドアが開き、聞き覚えのある声を持つ影が近づいてきた。
「グラハ――」
「ブシドー仮面だ!」
懐かしい名前をかき消すように、声を張って名乗った彼を暗がりのなか見てみると、確かに仮面をつけていた。
(ブシドー?)
その容姿に気を取られている間に、彼は懐から何かを取り出しさらに近づいてきた。
「とうッ!」
気合の入った声を上げ、カタギリが乗っていた台に足を掛けると、手元からカチカチカチカチと鳴るものを振りかざした。
「ブシドーブレぇードっ!!」
カタギリより少し背の低い彼は、カタギリのさらに上にあるロープを背伸びしながら、カッターナイフでごしごしと切っていた。
肩に乗せられた彼の手が、カタギリに愛おしさを思い出させた。
プチン
ようやく切れたロープは、カタギリの手を滑り、床に落ちた。
間近にある仮面から覗く緑の瞳は、確かに彼だ。
任務遂行とばかりに、ひとつ息を吐いた彼は、突然カタギリに抱しめられても動じる事はなかった。
「グラ――」
「はなしたまえ、青年。私はグラハムなどではない。ブシドー仮面だ」
「………………」
口元に笑みを乗せた彼は、優雅にカタギリの腕の中から抜け出して、身を翻す。
「青年。君には、やるべき事ができたんじゃないのかね。きっと“彼”が待っている」
「グラハ――」
「カタギリッ!! だから違うと言っているだろう!」
「あ……ごめん」
先程までとは打って変わって、詰め寄ってきた彼の必死の形相は、仮面に隠れていてもわかるほどだった。
あまりの変貌振りに、カタギリは思わず笑ってしまった。
昔を思い出し、あの頃のように――。
自分の行動の恥ずかしさなのか、カタギリにつられたのか、彼は笑み崩れそうな顔を一度俯かせ、踵を返した。
「では、さらばだ青年!」
鮮麗な赤い陣羽織が、振り向くことなく去っていった。
カタギリも後を追いかけようとはしなかった。
『――“彼”が待っている』そう言っていた。
かくして、カタギリ青年は救われた。
やったぞ! ブシドー仮面!!
ありがとう! ブシドー仮面!!
― 完 ―
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スミマセン。ゴメンなさい。(土下座)
ね、先に注意書きとして「悪ふざけが過ぎる!と思われる方は…」って書いてた通りだったでしょ。
謝りつつも、本人はとっても楽しんで書いてました。
こんなん好きです。
『episode;01』とかカッチョヨク書いてますけど、当然続きなんてないですから。
念のため。