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小説の更新記録 |
9月29日・黄笠・小説でも小話でもない、ただの妄想をつらつらと。
9月24日・黄笠2「つめたいて」
9月24日・黄笠1「あたためて」
9月20日・斎左之9「くちづけの意味」
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特技は何でもBL変換すること。
人見知りオッサンであります~
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斎藤一×原田左之助
「喚起」 短文
壬生さんが設定した(? 生み出した?)この斎左之が大好きで、書かせてもらってます。
もしかしたら…壬生さんの設定とかけ離れたモノになっているのかも…。
年下鬼畜攻め×年上お馬鹿受け
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眠る合間の寛ぎの中、原田左之助のいない静かな三人部屋で、斎藤一と沖田総司は各々の時を過ごしていた。
するとそこへ向かってくる煩い足音の主が部屋へ割って入ってきた。
「へへへぇ~、いいモン仕入れてきてやったぞォ!」
さして興味も示さない二人に、原田は口を尖らせ布団の上で座っている斎藤と沖田の間にしゃがみ込み、手にしていた紙を見せた。
男女が裸で絡み合う卑猥な絵の数々。
「…………」
「なんです、これ?」
「なぁ~にって総司、初を気取るのはやめろよ。春画に決まってんじゃんよぉ~」
何がそんなに嬉しいのか…。呆れる沖田を顔満面に笑みを作っている原田は腕で力強く引き寄せ、避けられないほど近くに春画をかざした。
「お前らも、いくら女に興味ないっていっても興奮すんだろぉ?」
ホレっ。と反応に面白みのない斎藤にも沖田と同じことをしてやろうと向くと、相手の視線が一点に自分に向けられている事に気付いてたじろいだ。
「な…んだよ」
「私は、こっちを見ているほうが興奮しますよ」
「はぁ?」
「さてっと、私はお邪魔なようなので、土方さんとこにでも行ってますかねぇ」
力の抜け落ちた原田の腕を解いて沖田は立ち上がると、付き合ってられない……といったような態で首を振り、
「ちょ、待てって。総司!」
悲痛な原田の声を無視して部屋を出て行った。
「えっ、あっ、ちょっと! お前、どこ触ってんだッ!!!」
沖田の姿が障子で遮られた始終を見ている間に、斎藤は原田に覆いかぶさるほど近くに身を寄せ、裾を割って内腿へと手を滑らせていた。
「何しやがる! ばかッ、放せぇ~!!」
「何って、興奮してしまったので責任をとっていただこうと」
「はぁ? ってか、俺なんかで興奮すんな! こっちでしろ!」
かろうじて握っていた春画を斎藤に押し付けたのが、運の尽き。原田を押し倒したままの姿勢で春画に目を通す斎藤は、ニタリと顔を緩めて、
「こういう体位が好きですか?」
興奮を抑えるように深く息を吸った。
「は?」
「試せないわけでもないですが、原田さんキツイんじゃ……」
「なっ、何暴走してんだ!!」
畳に滑らせた見本となる春画を横目で見ながら、斎藤は原田の脚を開く。
「こんなものを持って来た、原田さんが悪いんです。私を挑発しているとしか思えません」
「挑発って!?」
「昨晩のじゃ、物足りないのでしょ?」
「ワッ! こらッ!」
手際よく脱がされていくのをただ黙ってされるがままにしていたわけではなく、一応の抵抗を試みたのだが、いつもよりすわった斎藤の瞳に押されて、萎縮してしまった原田左之助なのでした。
=終=